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それ、読んでどうするの?

それ、読んでどうするの?

西沢知樹:
神戸のオフィスから・・・

西沢写真


大学生の頃ですが、あまり出来がよくない学生というか、講義にでるのはあまり好きではありませんでした。どちらかというと英語サークルでの活動の方に身が入っていたり、あとは、図書館であれこれと興味のある本を読みあさるのが楽しかった覚えがあります。ある日、同じサークルの同級生が私が本を読んでいるところに通りがかって、怪訝な顔をしてこう言いました。「ねえ。なんでそんな本読んでるの?それ、読んでどうするの?」

答えは1つしかありません。「面白そうだったから」 言い換えるなら、なんだか分からないけれど興味関心を引かれたから、ということになるかと思います。けれどその同級生からしたら「授業や単位にもまったく関係のないような本を引っ張り出してきて時間を使って読んで、いったい何の役に立つのか」というように思ったのでしょう。それで上記のような質問になったのだと思います。





その後、それなりに長い時間が経過して、世の中に出てみてから、年代や職業に関わらず、誰もがこの2つの考え方のどちらかに立って日々暮らしている、ということを知りました。つまり、「何か役に立ちそうな本なら読む」というタイプと、「役に立つ立たないに関わらず面白そうと思ったものを読む」というタイプです。一見、前者の方が取捨選択をしているので、人生の目的に速く到達できそうに見えますが、実はそうではなかったりします。なぜなら、人間の脳というのは、一見関係なさそうな情報を複数つなぎ合わせる効果があるらしく、それゆえ役に立たなさそうな材料がたくさん詰まっていることによって生まれる効果というのが期待できるからです。この点をふまえれば、「役に立たなさそうなものを読む」ということの意義がより分かり易くなると思います。
(☆事実、私がこのマンツーマン英語サポートサービスのアイデアを思いついたのも、ぜんぜん関係ない小説を読んでいる最中に近所のスーパーに出かけたときでした)

英語上達の世界でも、よく洋書や洋画など、「英語上達に役立つものを教えて下さい」と聞かれます。しかしそれに対しては私は「自分が面白いと思うもの、興味があるものを選べばそれでいいです」と答えています。理由はもうおわかりだと思いますが、このときに、普段から「役に立つもの」にしかフォーカスしていない人は困った顔をします。逆に普段から「面白いと思うもの」に触れている人は「そうか!」と感じ入って行動に移してくれます。普段の行動や思考の習慣が英語上達にも関連してくると言うことでしょう。

できれば早いうち、今のうちに、自分の意識に「役立つ」だけでなく、「面白い」というセンサを取り入れていってみてください。毎日がより充実するだけでなく、結果的にとても「役に立つ効能」を与えてくれることうけあいだと思います。

西沢知樹

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